無農薬種子(根物野菜)
二年子大根
冬でも元気に育つ大根
大根の原産地は中央アジアとも、地中海沿岸ともいわれますが、はっきりとはしていないようです。古くから栽培されている野菜の代表で、日本には中国から入り、各地に広まり様々な品種へと分化していきました。「日本書紀」にも記述があり、スズシロとして春の七草にも数えられ、日本人にはなくてはならない野菜です。現在のように全国でポピュラーな野菜になったのは江戸前期ぐらいからと言われています。
根にはビタミンCや消化酵素ジアスターゼを多く含み、消化をたすけ、胃もたれなどに効果があると言われています。また、魚の焦げなどに含まれる発がん物質を抑える働きがあると言われる成分を含んでいます。葉にもビタミンやミネラルが多く含まれるので、スーパー等では輸送や販売の関係等で切り取られてしまうことが多いですが、家庭菜園なら手軽に利用できます。
本種は、神奈川県秦野市付近でかつて作られ、現在は消滅した「波多野大根」の変種と考えられています。時無し大根の仲間で、トウ立ちが遅いため、秋まき春収穫に利用されています。地上に大根の頭がほとんど飛び出さないため、真冬の寒さに耐えて育ちます。形はややクサビ形で、肉質も硬めのため大根おろしなどの生食に向いています。
【栽培のポイント】
発芽後倒れてしまった苗は、早めに起こし、株元に土寄せをしておきましょう。
根が長めの大根なので、土は深くよく耕しておきましょう。