昭和の野菜
四葉(スーヨー)胡瓜
歯切れのよい独特の食感
春の家庭菜園で作られる野菜の中で、高い人気を誇る胡瓜は、ヒマラヤ地域が原産の栽培の歴史の古い野菜です。古代エジプト時代から栽培の記録があり、日本には平安時代には中国から伝わっていたと言われていますが、本格的な栽培は江戸時代後期からとされています。熟すと黄色になる瓜ということで「黄瓜(きうり)」と言われ、それがキューリになったと言われています。生で食べることが多い胡瓜にはビタミンCやカリウムが含まれ、夏場汗とともに消耗しがちなこれらの成分を補うことができます。また、多く含まれる水分は体を冷やす作用があると言われています。
スーヨー胡瓜のスーヨーは「四葉」と書き、葉が四枚の頃から実がなり始めるほど丈夫で生育が早いとのことで着いた名前と言われています。普通の胡瓜より大きく、表面にシワやイボが多くゴーヤに似た見た目をしています。日持ちがしないため市場にはあまり流通しない胡瓜です。皮が柔らかくて薄く、シャキッとした歯ごたえがあり漬物に最適の種類です。あまり販売されていないので、家庭菜園でなければ味わえない胡瓜です。
【栽培のポイント】
普通の胡瓜同様に作ります。
うどんこ病の発生を防ぐため、葉を適度に透かして風通しを良くしてあげましょう。