昭和の野菜
早生芳香東京南瓜
西洋カボチャの先駆者!
カボチャのルーツは中南米で、大きく分けると、日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャの三つに分かれます。最初に日本に入ってきたのは日本カボチャで1500年代に伝わったと言われています。明治に入り西洋カボチャとペポカボチャが入ってきました。現在は甘みがあり、果肉の色が濃い西洋カボチャが多く栽培されています。栄養価は野菜の中でもトップクラスで、カロテン、各種ビタミン、カルシウムや鉄などの免疫機能を高めると言われる成分を含んでいます。昔から「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」と言われるのも納得できます。
早生芳香東京南瓜は、昭和9年頃発表された西洋カボチャでやや果皮が青っぽい色をしているのが特徴です。現在のエビスやミヤコなどの西洋カボチャのようなホクホク感はあまり強くなく、ねっとりとした日本カボチャの特徴も併せ持つ食感です。現在はあまり売られていないので自家栽培でその味を体験するしかありません。煮物や天ぷらなどにすると美味です。
【栽培のポイント】
肥料が多すぎるとツルばかり伸び、実がつかないことがあるので、元肥は少量にして実が付き始めてから追肥をして栽培します。
実が直接地面につくと、そこから腐ることがあるので、下に敷物をしましょう。
実成を確実にするためには、人工授粉をしましょう。