しゅんぎく（中葉）

独特の香りと高栄養

　地中海沿岸が原産の野菜で、春に菊のような花を咲かせるので「春菊」と呼ばれます。「菊菜」という別名で呼ばれることもあります。日本へは室町時代に入ってきたと言われ、本格的な栽培は江戸時代になってから始まりました。栄養価の高い緑黄色野菜に分類され、β-カロテン、ビタミンＢ₂、Ｃ、やカルシウム、鉄分、カリウムなどを含有しています。風邪予防や貧血などに効果があると言われています。また、独特の香りは食欲の増進や胃腸の働きを高めるなどの働きがあると言われています。
　本種は枝が多く発生する多収穫品種です。栽培も簡単で、畑はもちろん鉢やプランターなどの容器栽培もできます。また、枝葉を随時摘み取る収穫と、根ごと株を収穫する両方が可能です。

 【栽培のポイント】

　発芽には光が必要な好光性種子のため、種まき後の土はごく薄くかけます。